こんにちは、ユズトです。私は左利きの後衛としてソフトテニスを10年以上やっています。その中で左利きの後衛は戦術を立てないの勝つのが難しいと感じています。
そのため、今回はソフトテニスの左利き後衛選手が勝つ方法を考察していきたいと思います。
なお、私は学生時代に一応県大会で優勝したり(団体ですが)、社会人になっても地域の大会で表彰されたりしています。記事としては初級者、中級者向けとなっています。
1.左利き後衛が不利な理由
左利き後衛が勝てない一番の理由は「右利き後衛」と同じプレーをしているからです。右利き後衛と同じプレーとはクロスの打ち合いを中心にゲームを進めているということです。
ソフトテニスのストロークは一般的には引っ張り方向の方が強く打てるため、クロスでの打ち合いは右利きの方が強いボールを打つことができます。一方で左利きは流し方向かつ、バックハンド側なのでフォアで打つ場合は回り込む必要があります。
そのため、右利き後衛に対してクロス方向で勝負していると展開的に不利になることが多くなります。では、次の章以降で左利きが勝つにはどうしたらいいかを考えていきたいと思います。
2.ソフトテニスで左利き後衛が勝つためには
結論から申し上げると「左利きに有利なテニス」をすることです。具体的にはコートの右方向を使っていき左利きにとって引っ張り方向にボールを多く集めていくことになります。
コートの右方向を使っていくと、
・自分が引っ張り方向にボールを飛ばせるので、ボールの威力が上がる。
・相手のバックハンド側になるので、相手にバックハンドを打たせることができる。
この2点により相手より優位に試合を進めることができます。
3.コートの右側で戦うために必要な技術とは
コートの右側を使って試合の主導権を握るにはクロスから来たボールに対して「コース変更」をする必要があります。そのため技術的には1段階難しくなりますが左利きはこのコース変更ができるかどうかが勝負のカギを握りますのでたくさん練習してください。
習得してほしい球種を難易度別で説明していきます。
(1)ミドルへのロブ(難易度:★☆☆☆☆)
難易度が低くて効果的なのがミドルへのロブです。ミドルのロブは相手が右利きの場合、回り込まないとフォアで打てないですし、クロスに効果のあるボールを返球するためには回り込み+引っ張り方向にトップ打ちをしなければならないという高い技術が求められます。
そのため相手の返球がストレートロブになりやすいです(相手後衛からしたらストレートロブが打ちやすいですし、自分が右利きの場合バック側になるので非常に効果的なボールになります)。相手が左にロブを打ってくれれば、クロスでの勝負が避けられますし、そのあとミドルや逆クロスにロブが打ちやすいため、相手コートの右を使った展開をしやすくなります。
自分のリスクと相手の返球の難易度を考えた時、ミドルへのロブは左利きには価値のあるボールになります。
初級者やコース変更が苦手な選手はまずはこのミドルロブを使うところから始めてみてください。
(2)ストレートロブ(難易度:★★★☆☆)
クロスにいる相手後衛をコートの右側に走らせることができるため左利きにとっては最も武器になるボールの一つです。相手はこちらからクロスにロブを打たない限りコートの右側でプレーすることになります。
ストレート勝負になるので利き腕による有利・不利はないですが、左利きのボールを苦手としている選手は多いので若干有利に試合を進めることができると思います。
ちなみにセカンドレシーブでストレートロブが打てるようになると返球がチャンスボールになることが多いので有利に試合を進めることができます。
(3)ミドルへのシュートボール(難易度:★★★☆☆)
次に覚えて頂きたいのが、ミドルへのシュートボールです。ミドルへのシュートですが相手後衛を回り込ませることができたら十分です。左利き後衛として一番避けたいのは相手に定位置で打ち込まれることですので回り込むというワンアクションを相手後衛にさせることでミスを誘いやすくなりますし、相手の打つボールの威力を下げることができます。
また、前衛にとってミドルに打たれたボールをボレーすることは高等技術になります。自分がしっかり構えて打つことができれば意外と前衛にとられないので試してみてください。
(4)ストレートへのパッシング(難易度:★★★★☆)
左利き後衛の生命線ともいえるのが前衛狙いのストレートへのパッシングです。
相手前衛に「ストレートのパッシングが来る!」と思わせてこそ、ストレートロブやミドルへのシュートが通るようになります。逆にストレートパッシングをミスしたり、そもそも打たない場合、左利きとしての脅威が半減してしまいますのでストレートパスは練習しておきましょう。
ちなみに相手に取られても問題ありません。大事なのは、相手に「この後衛はストレートを狙ってくる」を思わせること、打ったらすぐフォローの体制に入ることです。フォローの体制に入っていれば自分から狙っているのでフォローすることができますよ。
まとめ
僕もソフトテニス歴が10年を超えており多くの試合をこなしていますが、振り返ると左利きの特徴を生かして戦っていた試合は格上の相手にも勝てることが多くありました。逆に格下の相手に負ける時は左利きの特徴を出せていなかったように思います。
左利きで大事なのはいかに自分のテニスを相手に押し付けるかです。今回紹介した4つのボールは皆さんを勝利に導くのを助けてくれるでしょう。
次回の練習や試合でぜひ心掛けてみてくださいね。
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